飛び立つ

受験をスポーツになぞらえることがある。

 

オリンピックでは本命視されていた選手がメダルを獲得できなかったり

 

逆に無名の選手が金メダルを獲得したりすることがある。

 

まさに筋書きのないドラマだからこそその競技に興味がない人でさえ

 

引きこまれていくのだろう。

 

これはオリンピックでなくとも、駅伝やラグビーや野球などでも言えよう。

 

人間には果てしない可能性が秘められていると思う。

 

追い込まれたときの爆発的なチカラははかり知れない。

 

オリンピックの大会が始まってからの成長が凄まじい選手がいる。

 

それまでどうしても越えられなかった自己ベストを軽く更新したりする。

 

本番の空気感はそこまで影響を与えるのだ。

 

本番こそ一番の成長期である。

 

竹は成長期には1日に1メートル以上伸びることがあるという。

 

前日に見ていた高さとはまるで違う高さになっているのだ。

 

 

 

 

成長期の受験生は竹と同じだ。

 

本番時の空気感こそが受験生たちを爆発的に成長させる。

 

もちろん、スポーツ選手だって受験生だって

 

普段から一生懸命やってきていることが大前提

 

直前だけがんばってもとてつもないほどの成長はムリだろう

 

都内私立一般入試志望者はあと半月一寸

 

県公立志望者はあと1カ月一寸

 

爆発的な成長期が続く。

 

その成長期の始まりは受験会場のあの独特の空気感が引き金になる

 

そして、一日の学習効果が1週間や1ヵ月分にも思える濃密な感覚を味わう。

 

ベテラン指導者ほど忘れてしまっている感覚かもしれない。

 

新人指導者にベテラン指導者が合格実績などの指導力で負けることもある。

 

それはベテランほど受験生の立場で考えられなくなっていることが多いことも一因。

 

そんな人は時々誰か負けたくない相手と時間をきっちり計って

 

何か過去問などで真剣勝負をしてみると思いだすかもしれない。

 

アドレナリンの沸き立つような入試本番独特のあの覚醒する感覚を。

 

さておき、受験もスポーツ同様「筋書きのないドラマ」である。

 

その受験が昨日から始まった。

 

前回の授業のときよりも確実に成長している受験生たちがいる。

 

成長している本人たちはそのことに気づいていないことが多い。

 

この時期はおんぶにだっこのような指導ではなく、

 

成長期が到来していることをキッチリと示してあげて

 

日々ハードルを上げてあげられるようなアドバイスをしていきたい。

 

なぜならば、今が爆発的な成長期で、

 

本物の受験生は受験当日まで伸びているのだから。

 

 

 

 

 

 

 

さて、ここからは受験生でない人向けの話。

 

5羽のカモメが海辺のフェンスにとまっている。

20190118 | and K

そのうちの1羽が飛び立つことを決意した。

 

残っているのは何羽だろうか?

 

 

 

・・・・・4羽です。

 

そうじゃない。

 

 

5羽だよ。

 

いいかい?

 

誤解されがちだが、

 

決意そのものには何の力もないんだ。

 

そのカモメは飛び立つことを決意したが、

 

翼を広げて空を舞うまでは防波堤にとまったまま。

 

残りのカモメとどこも違わない。

 

人間だって同じだよ。

 

何かをしようと決意した人と

 

そんなこと考えてもいない人とでは

 

何の違いもないんだ。

 

ところが人は、

 

他人のことは行動で判断するのに、

 

自分のことは決意で判断することがよくある。

 

しかし、

 

行動を伴わない決意は、

 

期待してくれている人に対する裏切りでしかない。

 

 

 

 

 

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