芸能を体得するには
徒然草の一節を紹介したい。
原文では分かりにくいので
以下にその要旨を書いてみる。
芸能を身につけようとする人は、
「うまくないうちは、
うかつに人に知られないようにしよう。
内々でよく練習して上手くなってから人前に出たら、
たいそう奥ゆかしいだろう」
と常に言うようだが、
このように言う人は、
一芸も身に付くことは無い。
いまだ全く不完全なころから、
上手い人の中に交じって、
けなされ笑われるにも恥じず、
平然と押し通して稽古する人が、
天性の才能は無くても、
その道に停滞せず、
いい加減にしないで年を送れば、
才能があっても稽古をしない者よりは、
最終的には名人の境地に到り、
長所も伸び、
人に認められて、
ならびなき名を得る事である。
遠慮はいらない
飛び込んでいけばいい
周囲の評価などに一喜一憂はしない
ひたすら努力する。
芸能も学習も同じだ。
昨日のバスケの女の子の動画を見ていたら
ふっと
この徒然草の文章を思い出した。
でも
学習においても
自分の出来ないところとか
全部隠さずにさらけ出して
誰が何と言おうが気にせずに
堂々とおおらかに
学べる子が
一番伸びるんだよね。