魚の絵
「魚の絵を描いてみて」
そう言われたあなたばどんな絵を描くだろうか。
恐らく・・・・・
左向きで書いたはずだ。
こんなふうに。
焼き魚だってこんなふうに左向き。
私たちは、だれに教わったわけではなく
なぜか左向きが当たり前だと考えているのだ。
「魚を正面から見たことはある?」
「尾っぽの方から見たことは?」
と訊かれたら、戸惑ってしまうだろう。
私たちは、一部を見ただけで
全部が分かったつもりになりがちだ。
でも、
いろいろな角度から見ようとしなければ、
全体を正しく描くことはできない。
関わる対象が「人間」であれば
なおさらだろう。
皆の前では常に元気な人がいる。
だが場面を変えて
一対一で話してみるとどうか。
知らずにいた一面を垣間見ることが少なくない。
ありのままの姿を知ればこそ、
真に必要な励ましを送ることもできる。
一人の人間を深く知ろうとする行動の中に
本当の思いやりの心は表れると私は思う。
そんなキモチで
来週から生徒面談を開始する予定だ。
分かったつもりにならないように肝に銘じて。