受け身
私は小学生のころ
小5で転校するまで
柔道の道場に通っていたことがある。
強くなりたかったとか
柔道着が格好良かったとか
そんな動機だったと思う。
一本背負いとか
山嵐とか
テレビなどで見聞きした技を覚えたかった。
初日の稽古のことは覚えている。
先生は準備体操の大切さを話された。
その日は、準備体操しかやらなかったと思う。
私にとってつらかったのは、柔軟体操だった。
股割りとか
胡坐みたいな恰好で両足の裏をくっつけて
膝が床にくっつくくらい
膝を上下に動かしたり。
家でもやるように言われた。
準備体操の次は
いよいよ投げ技かと期待していたのだけど
次のステップは、受け身だった。
先生たちが見本を見せてくれた。
大きな人たちだったので
受け身をとったときの音が大きくて
迫力があったことを覚えている。
その後も
寝技をやったりして
投げ技を教えてもらったのは
暫くしてからだった。
柔道だけでなく
勉強でも人生でも
失敗のリスクを減らす
「準備運動」をすることと
ダメージを最小限にする
「受け身」の習得は必要だ。
「メンタル」つまり精神論ではない。
もちろん
習得することによる
ココロの安心感はあるだろうけれど。
勉強における
「準備運動」とは
学習効率を最大化する工夫のこと。
「受け身」とは
柔道と同じく
ダメージを受けないようにすること。
「難しい」
「できない」
そんな問題による「攻撃」を
しっかりと受け止める技術だ。
ここがしっかりとしていなければ
学力を伸ばしていくことができないと思っている。
それは
柔道で受け身ができない選手が
上達しないのと同じことなのだ。