雪
万葉集に大伴家持が詠んだ歌がある。
「新しき年の始の初春の今日ふる雪のいや重け吉事」
〝新春のきょうの雪が降り積むように
今年も良いことがますます重なってほしい〟
との願いに、古今、変わりはない。
昨日、ふと窓を見たら、雪が窓にあたっているではないか。
天気予報を確認していなかったので驚いた。
「雪」といえば思い出すエピソードがある。
全部、受験の日に関するものだけど。
そういえば、昨日は大学入試共通テストの初日だったな。
これは、いつのことだかハッキリと覚えていないけれど
県内私立中入試の日、大雪が降ったときのこと。
その日は城北埼玉中へ受験生の激励に行った。
車にタイヤチェーンを装着して
レインコートを着て
なんとか予定通り到着したけれど
あまり人気はなかった。
電車もバスも大幅に遅延しているとのことだった。
とりあえず、校門のところで立っていたら
校長先生がやってきて屋根のある食堂のところへ
案内されて、話をしていたら
徐々に受験生も到着し始めてきた。
その日の受験は、到着した受験生から
順次開始という形になった。
高校入試でも
大雪のエピソードがいくつかある。
その話は次回にとっておこう。
雪の降る冬が必ず春となるように、
地道に重ねた努力も、必ず花開く時が来る。
凜とした冬の空気に身も心も引き締め、
清新の息吹で歩きだそう。