雑草魂
塾の階段下に雑草が伸び始めてきた。
暖かくなってきたからかな。
以前にも何度か書いているが、
うちの塾の階段下はコンクリート舗装されている。
雑草はその隙間で育っている。
雑草は厳しい環境の中でもたくましく成長する。
「雑草魂」はそんな雑草のように
どんな不遇にも決して諦めず
不屈の努力を続ける生き方の例えだ。
雑草は踏まれても踏まれても立ち上がる
と連想しがちだが、実際は立ち上がるばかりではない。
何度も踏まれる環境であれば、
横に伸びたり茎を短くしたり、
音を下に伸ばしたりするなど
その環境に適応して成長していくのだ。
農学博士の稲垣栄洋氏は、
雑草の優れた力は変化を乗り越えることにあると指摘する。
「踏まれても踏まれても大切なことを見失わない
これこそが本当の雑草魂なのです」と氏は語る。
道端に目を向けてみると、
曲がったり傾いたりしながらも、
そっと花をつける雑草の姿が見つかるだろう。
まっすぐ上に伸びることだけが成長とは限らない
と教えてくれているようだ。
環境を嘆くのではなく
今いる場所で自らの目標に向かって前進することが大切
と雑草は語りかけてくれる。
自分が今できることに集中して取り組もう。
雑草魂で。