鏡
兵庫県西はりま天文台の天体望遠鏡の愛称は「なゆた」。
古代インドのことばに由来し、とてつもなく大きな数を意味する。
広大な宇宙や大望遠鏡のスケールをイメージできる愛称として選ばれたという。
望遠鏡の性能は
光を集める鏡やレンズの大きさで決まる。
「なゆた」の鏡の直径は2メートル
一般公開される望遠鏡としては世界最大級だ。
ホームページを見てみると
宿泊施設も備えているようだ。
いつか星空を見に泊りに行きたい。
17世紀の科学者ガリレオは
土星には「耳」があると言った。
彼の望遠鏡のレンズは
たったセンチメートル。
星がはっきり見えず
土星をぐるっと囲んでいる「環」を
「耳」だと思ったらしい。
レンズや鏡が小さいと
どんな大科学者でも判断を誤る。
それは「心の鏡」も同じかもしれない。
自分ひとりしか映らない〝小さな鏡″や
少し先もぼんやりする〝曇ったレンズ″では
人生の本当の姿は見えない。
気持ち新たに、わが心鏡を磨いていこう。