鍛錬
高温の鋼から不純物をたたき出して
強度を上げる工程を「鍛錬」という。
当代随一の刀鍛冶・吉原義人さんは
その重要性を語った。
「少しでも手を抜いたり妥協すれば、いいもんはできない」
鉄を念入りに鍛え打てば、内部の疵が表面に現れてくるという。
人間も同じだろう。
競い起こる困難と戦い、勝つ。
これが人間の鍛錬である。
困難に立ち向かうことがなければ
内部の疵は出てこないから
自身を鍛えることもできない。
朝に決意し
夜に決意し
日々弱い自分との戦いを続けていこう。
今こそ「時」がやってきたのだから。