進学校
雑誌の記事などで
進学とコスパの話はよくある。
以下もそのうちの一つだ。
https://president.jp/articles/-/80382
読んでも時間の無駄だろうなと思いながら
つい開いてみる。
いつも通り想像通りのクオリティーの記事であるけれど
進学校に入るメリットとはなんだろうと考えてみた。
受験生も保護者も刹那的な喜びを得られること。
「うちの子、〇〇に入ったのよ」
「それは!すごい!」
「いやいや、ラッキーよ!大したことないわ」
などという会話ができる喜びである。
ただし、この喜びもさほど長続きしない。
なにしろ半数の子どもたちは
真ん中より下の席次になるのだから
胸を張ってばかりいられない。
そのうち「大したことない」は本音になる。
在籍期間中はメリットかもしれない。
入ることが目的の人たちがけっこういる。
頭が良かったはずだったのに
入った瞬間に
その人たちは
凡人に変わる。
中にはその場にとどまるために
何年も在籍する人たちもそれなりにいる。
長い目で見た場合
進学校に合格することは
ただの記号に過ぎない。
ほとんど意味がない。
しかし、意味があるとすれば、
経験と人脈だろう。
人はひとりでは生きられず、
いくら優秀な人物であっても
一人では成長することもできない。
優秀な人間でも
大したことのない人間であったとしても
進学校には必ず自分よりも優秀な人がいる。
そして、優秀なる人たちにアクセスしやすいという恩恵にあずかることができる。
その人たちとかけがえのない経験をともに過ごすことができるのも
進学校ならではだ。
入っただけで威張って成長しないのではなく
何ものにもかえがたい経験という名の思い出を
たくさん作って
自分より優れた人たちに囲まれて
思いっきり成長できる場
それが進学校である
私はそう思う。