英語
最近、英語教育をテーマにしたセミナーが多いと感じる。
実際に今月だけでも英語をテーマにしたセミナーに3つほど参加する。
学問に王道なしと言うが
たしかに王道はないかもしれないけれど
ダメなやり方は存在する。
昔、英語を聞いているだけで
口から自然と英語が飛び出してくると謳っていた
教材があったが、すでに事業を終了している。
つまり効果がなかったのだ。
ゴルフの石川遼選手が宣伝していたのが懐かしい。
小学生の英語でニーズがあるのは
英検だ。
高校入試や大学入試でも役に立つからだろう。
数ある外部検定の中では圧倒的な存在感がある。
4択式なので、本当の実力がなくてもどうにかなる。
スタート級は5級だ。
英検協会の公式ホームページによると
5級は「中学初級程度」の内容とのことだ。
つまり中学1年生の内容と言うことだろう。
しかし、昨年までの教科書と今年の教科書では全く内容が異なっている。
うちの塾のエリアの採択教科書では
一番最初のプログラム1の内容が初歩ではないのだ。
1-1の本文では前置詞+動名詞や前置詞のlike、
1-2の本文では不定詞のwant toなどが出てきている。
今の中学1年の英語の教科書ってめちゃくちゃ難しい。
教科書に出てくるような英語は使われない!とか言っている人がいるが、
それは無知の極みなのだ。
なぜ、最初からいきなりそんな難しいのか。
理由が分かるだろうか。
要するに小学校で教わってきたでしょ?ということなのだ。
小学校で教わってきたことが前提の教科書なのだ。
ところがほとんどの公立の小学校では文法をやっていないはずだ。
なぜなら文科省の役人は、
小学校では文法をやらなくていいと言っているからだ。
ところが中学1年の教科書では、英文法やってきたよね言っているのが現実なのだ。
だとすれば、基本的な英文法だけは小学校のうちにやっておくと、
それなりに有利になるはずだ。
もちろん中学に入ってからやるんだというのであれば、それもいいだろう。
学問に王道なし。
英語を使いこなすための道は無数あるのだが、
小学校の英語、中学校の英語、高校の英語(来年改定)は
大きく変わってきている。
それらの内容が分からないまま
英語学習について議論しても
着地点すら見出すことができなくなるだろう。
個人的には、
しっかりとした文法力が
今まで以上に大切になってきていると感じている。