自分から学び取る
ネズミのヒゲは、ものすごく敏感で、
人間の人差し指の先くらいの
感度があるらしい。
だから、ヒゲでちょっと触れただけで、
それがザラザラしたものか、ツルツルしたものか、
判断できる。
ザラザラとツルツルでは脳の反応が違うのだ。
ヒゲに対応した脳部位から
ニューロンの発火を記録していると、
ザラザラしたものにヒゲが触ったときと、
ツルツルしたものに触るときで、
ニューロンの反応パターンが異なるわけだ。
この実験では
おもしろいことがわかったという。
ヒゲに触ろうと、ものを近づけると、
ネズミが自分からヒゲを動かして
触りにくることがある。
このときの脳の反応が、
ただ触れられたときより、10倍ぐらい強いのだ。
このことが示しているのは
ある事実なり情報なりを知るとして、
授業かなんかで受動的にそれを知るときよりも、
自分が身体を動かして
積極的にその情報を得に行ったときのほうが、
脳が敏感に反応するということだ。
自ら学ぶこと
とにかく動くこと。
本当に大事なことだと思う。