胸突き八丁
何事も、成就しようとする瀬戸際が一番大変です。
ゴール近くには難関がつきものだからです。
富士登山では八合目から上は「胸突き八丁」と呼ばれて、
山頂まで息ができなくなるほどの急坂と険しい道が続きます。
埼玉からもくっきりとその雄大な美しい姿を見ることができる富士山。
なだらかな裾の広がりを見せる霊峰富士も、
八合目あたりからは急峻な稜線が続きます。
八合目から山頂までの八丁、つまり約900メートルが正念場となります。
急坂、ゴツゴツとした険しい道が続きます。
いわゆる「胸突き八丁」と呼ばれる
胸を打たれるような息もつけないほどの大変な坂が
最後の最後に待っているのです。
「胸突き八丁」という言葉は初めは
富士登山だけに用いられていたものが、
今では他の山でも頂上間近の険しい坂道をいうようになりました。
さらには物事を成し遂げる大詰めの時に
「胸突き八丁」にさしかかったなどということがあります。
受験にも「胸突き八丁」は存在すると私は思います。
まさに、今がそうですね。
「受験生は受験当日まで伸びる」とも言われます。
この胸突き八丁を一気に登り切るか、
それともここで足踏みをするのかで
合否が分かれるのです。
胸突き八丁を、一気に登り切った受験生は数多くいます。
そして、ここで足踏みをしてしまった受験生も数多くいます。
気持ちの問題が大きいのでしょう。
やればできます。かならずできます。ぜったいできます。
だから、一気に登り切ろう。
大丈夫だから、全力でやってごらん。