紙の辞書
タブレットや電子辞書の普及などで
下火になっているけれど
手でページをめくったり
付箋を張ったりもできる
そんな紙製の辞書が好きだ。
私が塾で使っている辞書を
見せてほしいと言ってきた生徒がいた。
私が塾で使っているのは
オーレックスという辞書だ。
他の辞書に比べて
解説が詳しくて充実している点と
豊富な用例や多彩な表現が特長だと教えてあげた。
翌週、その生徒は私と同じ辞書を持ってきた。
保護者に頼んで買ってもらったそうだ。
それ以来
その辞書を
ことあるごとに活用していたその生徒は
英語が好きになり
英語の成績がぐんぐん伸びていった。
辞書がきっかけだったと思う。
高校生になった今でも
その辞書を使っているという。
見せてもらったら
けっこう使い込まれていて
いい味が出ている。
そうだ
紙は味が出て来るのだ。
辞書に限らず、紙は味が出てくる。
例えば
正倉院に残る和紙は
戸籍簿として1300年もの間
記録を保ってきた。
いい味が出ているのだろうな。
PCやスマホで調べたりすることもあるけれど
これからも
紙の辞書を使い続けていきたいと思う。