私の受験観
①これからの世の中では
学歴なんて役に立たなくなるのに
なぜ受験勉強をしなくてはならないのか?
このようなことを言う人がいます。
一方で
②お金をかけないで公立高校に進学して
そこから国立大学に進学するのが
一番コスパがいい。
また、こんな意見もあります。
③中学受験をした人と
高校受験をした人が
結局同じ大学に入るのならば
中学受験にはあまり意味がないのでは。
よく聞く意見ですね。
でも、①から③の考え方には
矛盾があります。
学歴主義を批判しながら
進学の価値を
学歴で評価しているのです。
そもそも
いい学校への進学は
いい大学に進学するためだという
思い込みが間違っています。
同じ偏差値の高校ならば
公立よりも私立の方が
いい進学ができるというアドバイスも時々聞きます。
この場合のいい進学とは
大抵の場合は偏差値の高い大学という意味です。
高校をいい大学に入るための養成所のように考えているのでしょう。
悪い養成所よりも良い養成所に身を置きたいという
損得勘定が働くということは理解ができます。
しかし、そもそもが進学の目的は
よい養成所に入ることなのでしょうか。
そう言う意味もないとはいえませんけれど
それだけではありません。
進学とは
高等教育への挑戦です。
以前とは比べ物にならないくらいの
質と量の学びができます。
進学の本質はここにあります。
そして、思春期の人生でもっとも多感な時期を
過ごす場所の選択でもあります。
自らの個性に合う場所を求めることができるのも
進学の大きな意味です。
偏差値の高い学校には
いい学校が多いのは
間違いありません。
しかし
そのような選び方だけでは
肩書だけで人間を評価するようなものであり
浅はかです。
そして
そんな考え方では
肩書だけで
「勝った」「負けた」
と比較することでしか自分を評価できず
いつまでたっても
一人の自立した人間にはなれません。
長い目で見た場合の
教育の成果としては
最もよくないものですね。
大切なのは
逃げないで自分と向かい合うこと。
私はそう思っています。