登山
~キミはどの山に登るのか~
何かに挑戦することを登山に例えることがある。
半分くらい達成できているならば「五合目」と言ったりする。
しかし考えてみてほしい。
当たり前だが「どの山に登るのか」を決めなければ
山頂にはたどり着かないのだ。
もっと基本的なことを言うならば
そもそも「山に登るのか登らないのか」を決めなければいけないのだ。
全ては決意から始まる。
山に登るにしても、以下を一括りにすることはできない。
・高尾山に登ること
・富士山に登ること
・エベレストに登ること
上記3つは山登りという点では同じだが
準備することや装備・持ち物、難易度が全く異なる。
受験も登山に例えることができる。
ビリギャルが大ヒットしたことは記憶に新しいと思う。
痛快なサクセスストーリーだ。
最初は主人公の成績と意識がとても低いから
見ている人たちも自身の希望を抱くことができる。
彼女はまさに短期間で最高峰の登頂を成功させた。
ビリギャルが成功した一番の要因は
目標校を最初から決めていたからだと私は思う。
登山で例えるならば、
どの山に登るのかを決めていたということだ。
さて、受験が登山だとすると、
塾はどのような存在だろうか。
登山者のとなりにピタッと寄り添い、励ましていくのか。
登山者が歩けなかったらおぶったりするのか。
登山のやり方を教えて、あとは登山者に登らせるのか。
あまり教えずに自分で考えさせるのか。
塾には様々なタイプがある。
どれが正解というものはない。
塾はどの山を目指すサポートをするのか。
建前ではすべての山に対応しますと言いながら
エベレストのサポートをしたことのない塾もあるだろう。
富士山のサポート実績はNo.1ですと言いながら
実は全教室の実績を合計しているだけで
その教室自体は富士山のサポート数はほとんどないことだって
あるかもしれない。
辻本塾は1教室のみ。
小学生は個別指導で
中学生は到達度別のクラス編成をしていない。
だからターゲットを「公立学校選択問題採用校合格」と「その併願校の私立高校単願」
に絞っている。
絞ると言ってもこれでも相当幅広いと私は思うのだが。
つまり「どの山に登るのか」または少なくとも「どのくらいの山に登るのか」が決まっている
人だけを受け入れることになる。
そうするのは実績を上げられなければ意味がないと思うからだ。
特段敷居を高くしているつもりはない。
高くするのは意識のほうだ。
登山に関する知識を学んだり
装備品を集めたり
準備をするだけではなく
山に登ると決意して
登る山を定めて
登山を始めてみませんか。
はじまりの春が近づいているのだから。