生命の連鎖
「サケが、森をつくる」
カナダの少数民族の言い伝えだという。
カナダの大学教授が、
その事実を確かめるため、森の樹木の成分を調べた。
その結果、
海に存在し、
サケの体内にある窒素の同位体が見つかった。
木がサケを栄養分にしていたのだ。
産卵のため川を遡上するサケを、
クマが捕獲し森の中に運ぶ。
その死骸が、
森を豊かにしていく。
今から17年前の7月、
世界自然遺産に登録された「知床」も、
こうした海と陸が一体となった
壮大な生命の連鎖が見られる地域である。
地球上で最も南にまで進出する海氷。
氷の下の豊富なプランクトンを求め、
たくさんの大小の魚が集まる。
さらに、その魚を求め
ヒグマやトド、アザラシ、オジロワシなど
多様な生物が息づく。
他には見られない豊かな生態系が評価されての登録だった。
知床の原生の大自然の中を歩かなければ感じられないことがある。
それは、
生きとし生けるもののすべてが、
互いにつながり、
より大きな生命体をつくっているという実感だ。
「サケが、森をつくる」
机の上の学習だけでは
「何を言っているの?」
となってしまうだろう。
時には実際に動いて、
自分の目で見て
ココロで感じることが
大切なのだと思う。
さて、話題は変わって学研の科学の話。
「まだかな まだかなー」の学研の科学が
12年ぶりに復刊するとのこと。
今回の付録は・・・・・
水素エネルギーロケット!