洋樽

価格高騰が続くジャパニーズウイスキー。

 

10年前とは比べ物にならないほど

 

値段が上がっていて

 

中には

 

かつての10倍以上

 

という価格が付けられているボトルも存在する。

 

10年前に放送された

 

NHKの連続テレビ小説「マッサン」もブームの火付け役となった。

 

国産ウイスキー造りに挑むドラマはとても話題を呼んだ。

 

主人公のモデル

 

ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏は

 

北海道・余市町に蒸留所を築くにあたり

 

一人の男を迎え入れた。

 

樽作り名人の小松崎與四郎氏。

 

ウイスキー製造に欠かせない

 

洋樽作りを託したのだ。

 

洋樽は何枚もの板を合わせ

 

鉄の輪をかけて固定するが

 

何度か再利用すると

 

木の収縮により「狂い」が生じる。

 

だが、この名人の樽は

 

何十年使ってもガタがこなかったという。

 

 

 

 

なぜ狂わないのか。

 

小松崎氏は意外な言葉を返した。

 

「〝名人芸〟よりも

 

仕事の堅いこと、精神の堅いことが必要」

 

「親方とか上に立つものは

 

身体で堅いところを示さないといけない。

 

隙をみせたら

 

工場の中はそこから崩れてゆく」

 

 

 

 

国内の洋樽作りは

 

今もほとんどが手作業。

 

若い職人は

 

親方と一緒に働く中で

 

技術を習得するしかないという。

 

リーダーが隙を見せず

 

身体で示さねばならないことは

 

今も昔も変わらない。

 

人を育てる側に不可欠なのは

 

「真剣」と「誠実」

 

技術はその次。

 

 

 

 

 

 

 

このことは

 

子どもたちの学習指導についても

 

同じことが言えるのではないか

 

私も洋樽作りの親方のような指導者になりたい。

 

そう切に願っている。

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