梵鐘

今年生誕90年を迎える日本画の巨匠・平山郁夫氏が、

 

最後の著書に、美術工芸の第一人者である大伯父の清水南山氏から贈られた言葉を書き残している。

 

「先生というのは梵鐘(寺院の釣り鐘)みたいなものだ。

 

たたけばいい音が出るが、

 

たたかなければ鳴らない。

 

だから自分から求めていって、どんどん鐘を鳴らすんだぞ」

 

東京の美術学校に進学するため、故郷を離れる時にかけられた言葉だ。

 

平山氏は、「自分からどんどん鐘を鳴らしていくことで、道は開けてくるのです」と綴っている。

 

 

鐘の音は高らかに鳴り響き続けたのだろう。

 

平山氏のその後の活躍は今さら紹介するまでもない。

 

 

 

私は、たたかれれずとも、

 

自ら鳴りひびく鐘でありたいと思っている。

 

ただし、学習においてはタイミングが最も大切だ。

 

やるべき時にやらなければいけない。

 

タイミングは人それぞれ異なるものだ。

 

だから、どんどん私のところに鐘を鳴らしにきてほしい。

 

打てば響きますから。

 

 

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