ナポレオンのモットーは「一瞬たりとも失ってはならない」。

 

彼に反対する勢力との和平会議でのこと。

 

反対勢力は、2日間の猶予を申し出た。

 

彼は言った。「2時間でできることに、2日もかけはしない」。

 

 

 

電光石火のスピード、

 

それこそ ナポレオンの真骨頂だった。

 

彼は命令書の余白に、自分の手で「活発! 迅速!」と書きこむ。

 

“明日やればいい”“誰かがやるだろう”という

 

「先延ばし」「逃げ」の心を 徹底して追い出した。

 

「勝利は蓋しわが迅速果敢なる行動の中に在ったのだ」

 

 

 

 

なぜ彼は迅速果敢な行動ができたのか。

 

決勝点が明確だったからだ。

 

彼の素早い決断は、「必ず勝つ!」との強き一念を燃やし、

 

最高の作戦を考え抜いていた結果にほかならない。

 

 

一念の「念」という字は、「今」の「心」と書く。

 

わが「今の心」に何があるのかを問うとよいだろう。

 

いつか勝利の決勝点に達するという歩みではなく、

 

一日一日が決勝点との心意気で前進しよう。

 

 

 

 

さて、話は変わって司法試験の話。

 

コロナ禍の影響で、司法試験会場で

 

検温が導入される。

 

発熱があれば受験はできないのだ。

 

法務省は、感染が疑われることを理由に受験できなかった場合でも、

 

「追試験や受験料返還の特別措置は予定していない」としている。

 

司法試験は、法科大学院を卒業した年、

 

もしくは予備試験に合格した年の翌年から5年以内という受験資格の制限がある。

 

法務省によると、司法試験挑戦が5年目の受験生が感染が疑われて受験を認められなかった場合でも、

 

追試験などの対応はしないとしている。

 

つまり、5年目の受験生の場合、受験が認めらなかった時点で、実質的に受験資格を失うことになる。

 

もし、最後のチャンスの受験生が

 

会場入りできないとなれば悲劇だ。

 

 

土地家屋調査士試験では、

 

受験中止をお願いすることがある」ケースとして、

 

「37.5度以上(平熱比1度以上)の発熱が確認された方」が挙げられている。

 

司法書士試験でも同様だ。

 

ところが、司法試験と予備試験では、

 

「試験場入口にサーモグラフィを設置するなどによる体温測定」

 

との記載はあるが、

 

「37.5度以上(平熱比1度以上)」のように具体的な基準について言及がない。

 

試験当日にどのような運用が採られるのか、不透明なように思う。

 

 

 

これらが前例となり、

 

学校ごとにサーモグラフィーを設置するのは難しいだろうが、

 

来冬の入試でも同様のことが行われる学校が出てくるだろう。

 

 

 

 

アメリカは州ごとに司法試験を実施している。

 

中でも最難関と言われているカリフォルニア州では、

 

オンライン試験が始まる。

https://www.calbar.ca.gov/Portals/0/documents/admissions/Examinations/October-2020-Bar-Exam-FAQs.pdf?fbclid=IwAR0qW-Wh3H9mqmGJQA5Fhxrj2CmuYl75DIzbSiGhN0pHQTPtI2VglZDehm4

 

オンライン試験ってことは日本からの受験も可能だ。

 

ただし時差はどうにもならないが。

 

 

コロナ禍を単年だけのものととらえるのか、

 

それともしばらく続くものととらえるのかによって

 

対応は変わる。

 

今のところ、

 

日本では、司法試験をはじめとして

 

来年は今まで通りに戻っていることを

 

想定して動いている。

 

本当にそうであってほしい。

 

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