月
寒空に月光がさえている。
冬の月が中秋の名月より輝いて見えるのは
低い気温が大気を清涼かつ透明にさせるのと
月が天頂近くの高い所を通過するためだ。
月全球の立体地図を見たことがあるだろうか。
地球から見ることができない月の反対側は
激しい凹凸の地形。
餅をつくウサギの姿をして
おとぎの世界へいざなう穏やかな表のイメージとは一転
裏側は、激闘の星という印象だ。
物事は、見方によって
感じ、学べることが随分違うと
月は教えてくれる。
鉄や炭素など、宇宙に存在する物質で
「これは何か」と分かっているのは
全体の4%と言われている。
たった4%しか分からないの、ではない。
秘められた可能性が96%も残っているのだ。
チャレンジに値するから
世界中の科学者が研究をやめないのだ。
まだ、本年の約1%分しか経過していない。
残り99%だ。
五体に意欲をみなぎらせ、チャレンジの日々を。