書初め何枚書く?

冬休み中、小中学生は学校から「書初め」の宿題が出る。

 

うちに通ってくれている小学生にこう訊いてみた。

 

「書初め、何枚練習するの?」と。

 

一番多かったのは

 

「5枚くらい」

 

「10枚くらい」と答える生徒もその次に多かった。

 

いつも作品が選ばれている生徒は

 

「50枚くらい」と答えていた。

 

一番多く書いていたのは

 

字がとても上手で

 

作品が県展まで選ばれている生徒で

 

なんと「100枚以上」だった。

 

県展の上位に選ばれる人たちが

 

100枚以上練習するのは

 

どうやら「ふつうのこと」らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの生徒は5枚から10枚練習する。

 

それに対して県展の上位を目指す生徒は

 

練習量が10倍~20倍以上だ。

 

しかも

 

1枚にかける情熱は

 

県展上位に選ばれる生徒の方が断然上だろう。

 

おそらく

 

一冬で圧倒的に実力の差が開いてしまうはずだ。

 

それが何年にもわたれば・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前、物凄く字が上手で

 

県展の入賞常連の生徒から聞いたことがあるが

 

その子は提出日近くになると

 

深夜になっても書き続けていることもよくあることらしい。

 

最初から何枚練習すると決めているのではなく

 

納得できるまで書き続けるからだ。

 

数枚書いて

 

その中から一番上手に書けた1枚を選ぶ多くの人と比べると

 

自分に対する厳しさが全く違うのだ。

 

そして

 

年数が経つほど

 

差が広がっていく。

 

高学年になれば

 

勝負にならない。

 

上手な子は

 

大人以上に字が上手になっている。

 

鍛え方が違うのだから当然と言えば当然だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

スポーツでも勉強でも同じことが言える。

 

妥協せずに

 

自分を鍛え上げることができるかどうか。

 

「今日は〇ページやる」

 

「今日は〇〇分勉強する」

 

と決めて取り組む生徒Aと

 

「今日は理解できるまであきらめない」

 

などと妥協を許さない生徒Bでは

 

どちらがよい成績をとることができるだろうか。

 

言わずともわかるだろう。

 

限られた時間を効果的に使うことは大切だ

 

という意見も聞こえてきそうだけど

 

生徒Aと生徒Bでは

 

勉強に対する熱意が違う。

 

それが優劣を決する

 

私はそう思う。

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