情熱と執念
巨人V9時代の敵将の一人・故野村克也氏は
9連覇の最大の原動力として
王、長嶋両氏の野球への姿勢を挙げる。
王氏は球界を代表する本塁打王となっても
毎日、師匠の下で素振りを重ねた。
長嶋氏も血を吐くほどの努力を貫いたという。
当時の控え選手が野村氏に語った。
王、長嶋は“鏡”だった。
練習でも目一杯やる。
だから自分たちも
うかうかしていられない。
彼ら以上にやらねばならなかった、と。
二人のひたむきさは
成績以上の影響をチームに与えていた。
実業家の前澤友作氏のニュースを見た。
社員の労働時間を8時間労働から6時間労働に
短縮したところ、売上も利益も上がったというもの。
一見すると巨人の話と
前澤氏の話は真逆のようだ。
一方は、できる限り長時間かけて練習することで成長する。
他方は、短時間で成果を上げる。
でも、共通点がある。
「力ある人」が、より良いものを目指してさらに努力する。
それにより周囲も大きく鼓舞されるのだ。
その意味で、中心者の率先の行動が大切である。
その情熱、執念は、組織全体の前進の力となるのだ。
戦術の前澤氏はこう続ける。
「スポーツチームなんかでも
士気によってパフォーマンスが
大きく変わってくるのはよくある話。
働く人が人間であるかぎり
感情や気持ちの持ちようで
生産性が大きく変わる現実も見逃せない。」
〇時間の勉強をする
その数字自体に大きな意味はない。
絶対に成長して見せる
そんなキモチで
その時間を全力で取り組んでいくことに
価値がある。
巨人の話と前澤氏の話は
そう教えてくれている。