心の底から
世界的指揮者のレナード・バーンスタイン氏が若手演奏家たちに
「もし、音楽家になりたいなら……」と語り掛ける場面を
あるテレビ番組で見た。
氏は続けた。
「心から音楽家になりたいと思うことです」
何よりもまず、心の底から“私はこうなる!”と決意すること。
そこから信念の道を開いていけるという趣旨だった。
今の自分の実力を周囲と比べて一喜一憂し
決心が揺らぐようでは一流にはなれない。
これは、どの分野にも通じよう。
思わぬ試練に直面した際、「なぜ自分だけ?」と逡巡すれば
その弱い心が因となって
さらに苦しみの状況をつくってしまう。
しかし
すべては自分を大樹へと育てゆくチャンスと確信してもらいたい。
全て自分自身にかかっている。
他人や環境では決まらない。
自分の心で決まるのだ。