失敗から学ぶ

定期テストの結果が返ってきている。

 

過去最高の結果の生徒もいれば

 

前回よりも悪かった生徒もいる。

 

平均点以上だったことにほっと胸をなでおろしている生徒もいる。

 

 

 

個人的にはテストはマイナスに注目しなければいけないと思っている。

 

できなかった問題こそが自分を高めてくれる。

 

できなかった問題を完璧に身につけ続ければ

 

必ず成績は向上する。

 

自信がなかったけれども

 

たまたま合っていた問題などは

 

間違えた問題と同じように

 

しっかりとやり直して

 

納得できるようにしなければいけない。

 

 

 

多くの人は小さな勝ち負けにこだわりすぎるところがある。

 

友人との点数の勝ち負け、平均点との勝ち負け・・・・などなど。

 

それでいて、負けたら悔しい、勝ったら嬉しい、それだけで終了。

 

その後の行動につながらないことも多い。

 

テストでは、負けたことや間違えたことは

 

自分を育ててくれるいわば「お宝」であることを忘れてはいけないのだ。

 

 

 

 

僕は、戦いに敗れることを活力源にして 次々に戦いをいどんでいる」とは、

 

映画界の巨匠・黒澤明監督の言葉だ。

 

栄光と挫折が交差するその生涯は、多くの示唆を与えてくれる。

 

敬愛するドストエフスキーの『白痴』を映画化した時のこと。

 

気負い過ぎたのか、作品は不評で、評論家も辛辣だった。

 

順調だった矢先の出来事に落胆は大きかったという。

 

だが監督は転んでもただでは起きなかった。

 

自分では気付かない視点を取り入れようと、

 

周囲の声に真摯に耳を傾けた。

 

自ら書き進めたシナリオも、批判があれば何度もやり直した。

 

こうして完成したのが名作「生きる」であり「七人の侍」である。

 

彼が人生を懸けて追求したのは「人間の幸福」だった。

 

 

 

 

失敗から学べる人は強い。

 

その経験を教訓として生かせるからだ。

 

失敗は誰人にもあり、

 

それ自体が幸・不幸を決めるのではない。

 

試練に心を折られるのか、勝利と幸福への出発点とできるのか。

 

その鍵は、自身の心にある。

 

 

 

 

1学期が始まってから

 

かなりの数のテストをしたと思う。

 

間違えた「お宝」はどうしているだろうか。

 

放置しているならば

 

勿体ないことこの上ない。

 

活用してこそ「お宝」なのだから。

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