変わるもの、変わらないもの
日本の英語教育についての議論は昔から続いている。
中・高・大の10年間もやってきたのに、
実際に使える英語ではないというものだ。
だから、使える英語を身につけようと、
様々なメソッドが存在する。
幼時から英語教育を始めるものも多い。
だが、学齢が上がるにつれて
だんだんと同じような学び方になってくる。
なぜだろうか。
それは「大学受験」の英語で
しっかりと得点できる力を習得するのが
最大の目的だからである。
「読む」「書く」「聞く」の三技能が問われるならば、
その三技能を、「過去問」をもとに徹底的に学ぶのだ。
高校受験は大学受験を参考にしている。
だから、大学受験の方向性が変われば
高校受験の方向性も変わる。
今年度から
英語教育改革の本丸である大学入試が変わった。
センター試験から共通テストに変わったのだ。
ここが変われば、
英語の学び方が変わる。
英語教育改革の期待も高まった。
しかし、ふたを開けてみると、
大学入試改革とは言っても、
従来型の学習で楽勝といえるくらい高得点がとれるものであった。
東大などは二次試験はリーディングと英作文のみなので、
「リーディング」と「ライティング」の力を従来通り学習することで突破できてしまう。
結局は昭和時代からほとんど変わっていない勉強で十分合格できる。
共通テストが旧課程で出題される現中3まではこの状況が続くだろう。
今春は、大学入試共通テストの総括が必要だ。
変わったこと、変わらなかったこと
それぞれを精査してみる。
すると、大学入試の行方だけでなく、
高校入試の行方も見えてくるからだ。
先日実施した保護者会では、
高校入試におけるスピーキングテストについて
他の地域の例も取り上げ、詳しく説明した。
それも含めて、次回の保護者会では
高校入試の今後の展望と対策が示すことができると思う。
さて、話は変わって楽器の話。
楽器を演奏すると、頭がよくなるらしい。