同時に全部やる!
みなさんに質問です。
あなたがひとりで家にいるときに
次の事柄が同時に起こりました。
あなたならどの順番で対応しますか?
①赤ん坊が泣きだした
②トイレに行きたくなった
③電話が鳴った
④チャイムが鳴った
⑤お風呂のお湯が出しっぱなしだと思いだした
さあ、いかがですか。
「風呂のお湯はすぐに止められるからまずはそこから……」とか、
「赤ちゃんがかわいそうだから」とか、
何を最初にするかは人それぞれだと思います。
こういう「同時に何かをこなさなければいけない」という場面は必ず起こります。
ただ、私たちには1つの体しかありませんので、「同時に全部こなす」は不可能な話です。
そんな時に、みなさんにぜひ意識してほしいのは、
「何かをあきらめる」のではなく、
「優先順位を考えて順番にすべてこなす」ことです。
私の知っている、上位校に合格するような生徒は
勉強だけでなく、
部活、硬筆、ピアノの伴奏、生徒会、実行委員、習い事
その他さまざまなことを抱えている人が多いです。
いつも多くのことを同時にこなし、
時にはパンクしかけていたりします。
でも、そんな状況がその生徒を強くしてくれるのです。
結果的に、処理能力が格段に磨き上げられて
最後まで成績を上げ切って志望校に合格していくのです。
逆に、勉強のためという理由で、
様々な挑戦を避けている人は
実は処理能力や処理速度も磨かれず
うまく成績向上できないこともあります。
優先順位をつけて
すべてをやり切る能力、
夏休みはそれを磨く絶好のチャンスではないでしょうか。
余談ですが、
2006年の映画「16ブロック」の中に、おもしろい心理テストがあります。
刑事のブルース・ウィリスが裁判の証人のモス・デフを裁判所に送り届ける車の中での会話です。
モス・デフ:
「刑事さん、質問していい?オレもずっと考えてるんだ。
ハリケーンの中、車を運転してたら、バス停で3人待ってるんだ。
1人目はおばあさん、病気で死にそうだ。
2人目はあんたの大親友、命の恩人。
3人目があんたの理想の異性。運命の人。
そこで問題。
乗せたいけど、その車は2人乗りだった。
さて、誰を乗せる?
よくある心理テストみたいななぞなぞ。
これで性格がわかるんだ」
皆さんならばどうしますか。
ブルース・ウィリスの見事な回答を映画で楽しみたい方は、
この先は読まないで、映画を観てください
ブルース・ウィリスの回答は…
ブルース・ウィリス:
「答えは、
車を親友に運転させておばあさんを病院に送らせる。
で、自分はバス停に運命の人と残る、
それで万事めでたしだ」
映画を観たときにこの答えにとても感心したことを今でも覚えています。