夏の日の三者面談

夏期講習期間だが急遽三者面談を実施することになった。

 

受験生の志望校に関する面談だ。

 

 

 

コロナ禍の中、例年よりも学校選びが遅れている受験生も多い。

 

具体的なアクションができていないために、

 

まだ志望校が絞り込めないのだ。

 

 

 

今回面談する生徒は

 

実は中2から説明会に参加したり

 

入試に対するアクションはしっかりとできている。

 

でも、いろいろと志望校決定までには悩みや問題が起こるものだ。

 

じっくりと話をして、

 

受験生のみならず

 

保護者や私自身の不安や焦りも

 

全部勇気に変えていきたいと思っている。

 

 

 

 

 

ここから先は学校選びの一般論の話だ。

 

学校選びについて質問されることがよくあるのだが、

 

返答に困る質問を受けることも多い。

 

「ベストな学校はどこですか?」

 

「うちの子に合ったおすすめの学校はどこですか?」などなど。

 

学校は個性も癖もある生き物のようなものだ。

 

常に変化している。

 

だから、家電とか自動車とかと同じような感覚で選ぼうとするとおかしなことになる。

 

 

「ベストな学校はどこですか?」などの質問をしたくなる気持ちの裏には、

 

おそらく「正解主義」があるんだと思う。

 

世の中には「正解」がある。学校選びにも「正解」があるに違いないという。

 

 

 

でも結論からいえば、学校選びにおける「正解」は、

 

受験校を選んだときにわかってなければいけないことではなく、

 

進学してから事後的に自らつくるものだ。

 

結果的に通うことになった学校での生活を充実させようとする努力が、

 

結果的にその学校を選んだことを「正解」にする。

 

どんなに世間から羨望のまなざしを受ける超有名校に通ったとしても、

 

そこでその環境を生かせなかったら、

 

その学校を選んだことは不正解だったことになる。

 

 

本来はすごく相性がいいはずの学校に入れたとしても、

 

担任とそりが合わなかったり、

 

どうしようもなく相性が悪い友達といざこざがあったりしたら、

 

それだけで学校に対する印象も悪くなってしまう。

 

要するに、学校選びに「正解」なんてありませんし、

 

「不正解」もない。

 

完璧な学校なんてないし、

 

完全に存在価値のない学校というのもない。

 

人間と同じ。ご縁なのだ。

 

だからあんまり学校選びに神経質にならないほうがいい。

 

環境が子どもに与える影響は大きいといわれてはいますが、

 

学校が子どもの人生を決めたり、

 

人格をデザインしたりはしない。

 

たいていの子どもはどんな学校に行っても

 

その環境をその子なりにうまく利用して、

 

その子らしく育つ。

 

学校についていろいろ調べるなら、

 

学校のいいところや悪いところをチェックする「評価者」の視点に立つのではなくて、

 

その学校に自分またはわが子がいるのを想像してみて、

 

「一体化」してみて、しっくりくるかどうかが大切だ。

 

 

大事なことなので繰り返そう。

 

学校選びにおける「正解」は、

 

受験校を選んだときにわかってなければいけないことではなく、

 

進学してから事後的に自らつくるものだ

 

 

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