冬期講習
今日から冬期講習だ。
初日の今日はこんな話。
時の大女優・池内淳子さんが、
まだ駆け出しの倉本聰さんに言った。
「四十になったらメロドラマやるんだ。
そン時脚本書いてくれる?」
倉本さんは緊張して答えた。
「ハイ、カ、書きます。書かせて下さい」
そン時」まで、あと10年。
当時の倉本さんは、
この世界でやっていけるか、
自信がなかった。
だが、とにかく必死に生き延びようと思ったという。
「自分の将来を信じている人がいる」と思うと、
その期待に応えようと勇気が湧くものだ。
誤解を恐れずに言わせてもらいたい。
〇〇高校に合格することはすごいことじゃない。
〇〇高校に合格するくらいがんばれることがすごいんだ。
合格することがすごいことだったら
そこがゴールに思えてしまう。
でも、合格するくらいがんばれることがすごいならば
入った後もがんばるはずだ。
そして、不運なことに入れなかった人も
もっとがんばれるはずだ。
こんな当たり前のことが
当たり前だと教えてもらえないから
勉強しない大学生や
勉強しない大人になってしまう。
勉強しないものだから
かつてのことしか誇れない。
そんな人たちが
いい高校、いい大学に進学しなさいって
説得力もない。
話を戻そう。
大変なのは
「続けること」だ。
一人では難しい。
でも、うちの塾では
みんなで前に進みたい。
みんなが頑張り抜く冬になることを信じたい。
自信のない生徒たちに
そんなメッセージを届けよう。