働くということ
中学校を卒業したら
進学しない限り働かなければいけない。
日本国民には勤労の義務があるから。
ただし、違反をしても特に罰則はない。
そして、全員が労働者という社会主義的な感じがイヤだという人もいる。
さらに、宝くじを当てて、一生働かないで暮らしたいという夢を持つ人もいる。
でも、別の考え方もある。
多くの人々が働くのは、
生活をするため、
自分の能力を発揮したいため、
自分の生きがいのため、など自分自身の個人的理由が多い。
でも、たとえ個人的理由で仕事をしていたとしても、
それは最終的に他者のためになっていることが多い。
缶コーヒーのCMで
「世界は誰かの仕事でできている」
というものがあった。
身の回りを見渡してみてほしい。
確かに紛れもなく世界は誰かの仕事でできていると実感できるはずだ。
家具も家電も電子機器も、誰かの仕事によって作られたものだ。
身につけている服もそうだ。
この文章を読んでいる端末だってそうだ。
世界は循環している。
誰かが支え、誰かに支えられ、
そうやって持ちつ持たれつしながら、
今日も世界は回っている。
そうであるならば、
一人ひとりが自分の仕事で世界を作っていかなければならないし、
自分を支えてもらっている数多ある仕事に感謝の念を寄せなければならない。
誰かの仕事でできている世界で暮らしていくためのマナーとして、
勤労を義務が存在しているのだと思う。
今日はなぜこんな話題なのかと言えば、
先日埼玉県教育委員会から発表された
令和4年3月高校卒業者の進路状況調査(速報)の結果を見たからだ。
高校卒業後に就職する生徒の割合はどれくらいだろうか?
それは・・・・・
11.3%
年々減ってきているので
おそらく数年後には
1ケタ台になっていることだろう。
ちなみに現在50歳くらいの人たちが高校を卒業した平成元年は33%だった。
その10年前
つまり現在60歳くらいの人たちのころは
42.7%だった。
だんだんと社会に出るのが遅くなっていっている。
でも、
人の世はいつだって
世界は誰かの仕事でできているのだ。
どうやって世界を作っていこうか
こう考えながら
進路選びや
職業選びをしてみると
見方や考え方
そして選び方も少し違ってくるのではないだろうか。