一年が十万年分の変化を
いよいよ今年も残りわずか。
大いに前進できたと実感する人
反省多々の人
さまざまであろう。
「1年の変化」を考えるうえで
千葉工業大学学長、東京大学名誉教授だった
故松井孝典氏の示唆を興味深く読んだ。
地球の物質循環という面からは
「現在の一年はこれまでの地球史の一〇万年に相当します。
駆動力を持つようになったのは数百年前からですから
私たちはこの数百年で
地球という星から見れば
数千万年ぐらいのスケールの
環境変動を起こしている」と。
人類が“駆動力”を持ってから起こした
計り知れない環境変動が
現代の諸問題の本質との指摘は
まさにその通りであろう。
同時に
この数百年は
「1年が10万年分の変化」をしているという事実に
改めて考えさせられた。
「駆動力」という力を持ってから
プラスもマイナスも含めて
人間社会は劇的な変化を遂げている。
「駆動力」を正しく使えば
プラスの方向に「劇的変化」が起きる。
新しい年は
新たな決意と力で
「1年が10万年分の前進を」
こんな壮大な夢と希望でスタートしたい。