一円を笑うものは
朝ドラに出てくる沖縄料理屋さんの厨房の中に、
「一円を笑うものは一円に泣く」
と貼り紙がある。
これを、細かいことも大事だと解釈するのは間違いだとおもう。
細かいことではなく、
『一円』が大事なんだ。
商売人にとっては。
それじゃあ
塾をやる人間にとって大事なのは、『一点』だ。
一点を笑うものは一点に泣く。
一点を笑うものは一点に泣く。
一点でも足りなければ、
どれだけ努力していても落ちる。
このシビアさが、
受験を経験する大切な意義だと思う。
うちの塾の中学3年生で
中途半端な答えを出してくる生徒がいる。
突っ込んだら正しい答えを言うのに
最初はいい加減な答えが多い。
つい、厳しいことを言ってしまう。
なぜならば、教えている私たちこそ
普段から一点の重みを知らなければならないから。
普段、一点でも多く取ることに意識を持たない、
あるいは軽率な失点を、
まぁ仕方が無いよねなんて思っていると、
子どもたちの意識が高まるなんてことはあり得ない。
その職業における一点を、とにかく大事にする。
その上で、点数なんてどうでもいい。
そういえる教育者が説得力あるのだと思う。