ハチドリのひとしずく
早いもので6月5日。
学校で新しい学年をむかえてから早2か月。
新たな気持ちでスタートした新年度だけど、
今、その気持ちや取り組みに変わりはないだろうか。
音読を継続して毎日ラインで送ってくれる人もいれば、
送らなくなった人もいる。
基礎英語を始めて、毎日継続している人もいれば
6月のテキストを買ってすらいない人もいる。
ハチドリのひとしずくという物語を紹介したい。
ある山で大規模な山火事が起きた。
森の動物たちは我先にと逃げていく。
しかし、一羽のハチドリだけは違った。
その小さなくちばしで湖の水を一滴ずつ運んで、
火を消そうとしたのだ。
「そんなことをしても無駄だ。」と動物たちは嘲り笑った。
ハチドリは「私にできることをしているだけ」と、水を運び続けた。
さて、ハチドリは火事を消し止めることができただろうか。
一羽のハチドリがくちばしで運ぶ水の量、
一人の人間の力、
一日の音読や基礎英語などの学習量はたかが知れている。
でも、その数が一から十に、十から百、百から千になれば
話は変わってくる。
やる前から自分の努力に何の意味もないと決めつけて
諦めてしまっている人もいる。
少しだけやって飽きてしまう人もいる。
様々な困難や問題が立ちはだかってくる。
それを乗り越えようと、小さな努力を重ね続ければ
状況を変えることができる。
しなければ何も変わらないだけだ。
先ほどのハチドリは火事を消し止めただろうか。
物語にはそこまでは書かれていない。
私は消し止めたと信じている。
ひたむきな行動は他の心をも動かすのだから、消えないわけがない。