チャンスは準備ができている心に訪れる
ホタルミミズは、
日本では80年くらい前に発見された発光生物。
見つかるのは、ほとんどが冬らしい。
2011年、発光生物が専門の大場裕一博士が、
勤める名古屋大学の自転車置き場で発見した時は話題になった。
しかし、そのあと次々と見つかり、
特段珍しいミミズではないことも分かった。
では、なぜ珍種と思われていたのか。
簡単な話だった。
「冬の寒いときにミミズを掘り、
それを暗い部屋でつついてみようと思う人がめったにいなくて、
だれも足もとにいることに気がつかなかったからです」
発光生物を毎日研究し、
探求をやめなかったからこそ、
ホタルミミズに出あえた。
博士は、近代細菌学の祖パスツールの
「チャンスは準備ができている心に訪れる」
という言葉を引いている。
事業で成功したり、研究で成果を収めた人の口から
「たまたま」「運がよかった」という言葉を聞くことは多い。
だが、だからといって彼らの〝勝利〟は宝くじのような、
ただの偶然の産物のはずはない。
努力は必ずしも、
すぐに成功に結び付くわけではなく、
成功にはある種の運がいる。
だが、努力した者だけに、
その運をつかみ取る権利は与えられる。
人生の一つの〝真理〟だろう。
さて、話題は変わって「賞」のはなし。
ものすごく立派な先生だ。
刺激をもらうことができた。
私も私なりに頑張ってみるぞ!