タボウ
重要かつ急ぎの仕事は、多忙な人に頼め、
ビジネスの世界ではよく言われる。
多事でも自身の時間管理ができる人は、
有能で仕事もできる。
一方、「忙しい」が口癖になっているだけの人は、
心の余裕がないようにも見えてしまう。
要職に就かれていて、多忙な方でも、
不思議なことに、できる人ほど反応が速い。
そんな人を何人か知っている。
共通していることは速いだけではない。
「多忙」ならぬ「多望」な方なのだ。
あの生徒を伸ばしてあげたい、
あの人の期待に応えてあげたい、
あの人の力になりたい、
などなど。
望みが多いほど、そして大きいほど、
大きな責任を果たせる自分に成長できる。
「多望」の人は、常に自分にかかわる人のことを忘れない。
「compassion」という英単語をご存じだろうか。
語源は、com=「共に」と、passion=「情熱」から成る。
意味は「慈悲」である。
「多望」の人とは、
情熱を分かち合える人、忘れない人でもある。
今年も進路指導の佳境に入る
私も多望な人でありたい。