ゴロ
私はうちの塾の電話番号に語呂をつけて覚えている。
番号は458-3490だ。
「よい子やさしく礼(よいこやさしくれい)」
この電話番号とは無関係の他人からしてみると
全く興味が持てない語呂だろうけれども
当事者にしてみると便利で侮れない方法だ。
語呂合わせを考え出す際、
覚えるべき素材をああでもないこうでもないとひねくり回すので、
結局は語呂合わせを作った本人が一番よく覚えているということになる。
語呂合わせが出来れば、
その時点でほとんど覚えきっている、と言ってもいい。
さて、「範疇(はんちゅう)」という漢字を書くことができるだろうか。
この「疇」という漢字、
正確に書ける人は結構少ないのではないだろうか。
問題は漢字の右側の部分。
「寿」という字の旧字体だが、線が多くてわかりにくい。
こういう時にも語呂が便利だ。
「さむらい笛1インチ」
・さむらい→士
・笛→フ エ
・1→一
・インチ→吋
上から順番に書いてみて下さい。
ちゃんと書けたと思う。
「躊躇(ちゅうちょ)」「波濤(はとう)」も同じように覚えられる。
「710年平城京遷都」を「何と見事な平城京」と覚えるのは
ご存知の方も多いと思うが、
「何と」には「710」だけではなく「南都(=奈良の雅称)」
の意味も込められている。
このように覚えると、知識が常識まで昇華されるのだ。
そうなるとテストのときにばっちり覚えているどころか
何十年たっても忘れない。
昔、おニャン子クラブというグループが大人気だった時がある。
夕焼けニャンニャンというテレビ番組に出演していた。
私もその番組はよく見ていた。
番組で、受験生のためのコーナーがあった。
そこで会員ナンバー4番の新田恵利さんが
オームの法則を簡単に覚える方法を紹介していた。
その内容は、
「オームの法則、新田恵利」
「E(電圧)=R(抵抗)I(電流)」
恵利をローマ字でERIと表記したものが
そのまま公式として使えると番組で説明していた。
おかげで、オームの法則は今でもその番組とともにしっかりと覚えている。
早い中学校は中間テストまであと3週間ほどになった。
新年度はじめての定期テストだ。
やれるだけのことをやり切って臨もう。
語呂で覚える勉強方法もお試しあれ。