どんな小さなことも見逃さない
中だるみの2学期と呼ばれるが
いきなり目に見えてたるむ人は多くない。
今までやってきたことを
「今日だけは」「今回だけは」などと
例外を作ってしまうことから綻びがはじまる。
そこから次第にダメなことが普通になってしまうのだ。
中国・殷の時代
紂王が象牙の箸を作ると
王の名臣・箕子は恐れた。
紂王は次には珠玉の杯を使い珍味を求める。
さらには衣も屋敷も豪華になり
一段と贅沢になっていく。
箕子は言った。
その行く末を案ずる、と。
やがて「酒池肉林」と言われるほど
奢侈を極めるようになり
紂は箕子の予知通り滅んだ。
他人が気づかないような小事に
大きな変化への兆しを見抜く。
一国に限らず、個人にとっても
それが賢明に生き抜くための力となる。
小事こそ大事、人生万般にわたる勝利の要諦であろう。
どんな小さな兆しも見逃さないという一念を持ち続けたい。
さて、自分のことを客観視してみると
今の自分は弛んでいないだろうか。
少し考えてみてほしい。