いい環境を求めたらきりがない
刈屋富士雄氏をご存じだろうか。
今から18年前の8月、
アテネ五輪の体操男子団体決勝。
日本が28年ぶりに金メダルを獲得した際、
「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」
との名実況をしたアナウンサーだ。
氏が”スポーツ取材の原点”と語るのは、
ある高校野球部を取材した時のこと。
その高校のグラウンドは、
テニスコートが一面あるのみだった。
守備練習のベースは、二つだけ。
一塁手と二塁手のノックが終わると、
今度は反対側から三塁手と遊撃手にノック。
外野練習は、
校舎の3階からボールを投げ入れる……
氏は”こんな環境で練習する意味があるのか”と、
監督に質問した。
監督の答えは
「いい環境を求めたらきりがない」。
限られた条件の中で、
何ができるかを一生懸命に考えれば、
アイデアは次々と生まれてくる。
「環境は有限だが発想は無限」
境遇をどう捉えるかは、
人によって千差万別だ。
前向きに生き生きと仕事や勉学に励む人と、
周囲への文句ばかり口にする人では、
同じ場所にあっても生き方に大きな違いが生じる。
夏休みもいよいよ佳境に入った。
知恵と工夫で新たな挑戦を開始したい。
全員で前進だ!
さて、話題は変わってアボカドの話。
「森のバター」と言われているアボカド。
私はすっと「バターは大げさだな」って思っていた。
先日、いつもの3倍くらいの値段のアボカドを
食べてみたら
たしかに森のバターだった。