あきらめる
志望校の合格判定が厳しい状況が続く受験生。
「あきらめた方がいいですか?」
弱気な言葉がつい口から出てきた。
「諦め」とは本来、「明らかに見る」との意味だ。
人の生老病死の苦悩の原因が、
さまざまな物事に「執著」する心にあると
明らかに見て、
執着を離れることを促している。
「あきらめる」という言葉は
元来、ネガティヴな言葉ではないのだ。
前述の受験生に伝えたのは
「あきらめる」の語源のニュアンスである
ポジティヴなメッセージだ。
合格したいという執着から離れるのではなく
執着を明らかに見る、
つまり、執着を原動力にして
課題と真正面から向きあおうということだ。
最後の最後まで粘りに粘って
道を切りひらいていこう。
夜明け前が一番暗いのだから。