高いところから見よう

民俗学者・宮本常一は73年の生涯で、

 

延べ4000日を旅に費やし、

 

合計16万キロを歩き通した。

 

泊めてもらった民家は1000軒を超えたという。

ぶんかのミカタ:今を生きる宮本常一/上 慈しみと希望に満ちた言葉=宮本常一記念館学芸員・高木泰伸 | 毎日新聞

 

 

そんな活力あふれる彼を支えたものの一つが、

 

若いころ、

 

父が「これだけは忘れぬように」と取らせた10カ条のメモだった。

 

愛情に満ちた言葉の傍ら、

 

旅の心得も記されていた。

 

“村でも町でも新しく訪ねた所は、

 

必ず高い所に上って見よ。

 

そうしたら道に迷うことはほとんどない”と。

 

 

 

人生はよく旅に例えられる。

 

途中で道に迷い、

 

八方ふさがりに感じる時もあるに違いない。

 

しかし、

 

そういう時こそ顔を上げ、

 

背を伸ばし、

 

ちょっと遠くを見ることだ。

 

遠くを見れば、

 

眼前の障害に隠されて見えなかった

 

『行くべき道』が、見えてくるものだ。

 

 

 

 

受験生は

 

近づいてきている入試ばかりを見てしまいがちだ。

 

他のことは入試が終わってから考えようとする。

 

でも、

 

逆ではないだろうか。

 

少し先の未来、

 

つまり高校生になった自分を真剣に考えることこそ

 

大事なのではないだろうか。

 

そうすることで

 

「入試まで我慢する」などという

 

間違えた発想と行動はなくなるものだ。

 

これは受験生でなくても同じことが言える。

 

勉強をやる気が起きないという人は

 

顔を上げ、

 

背を伸ばし、

 

ちょっと遠くを見ることだ。

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