荀子曰く

先日は孟子の従藍而青を紹介した。

 

今日はもう一つ荀子のことばを紹介したい。

 

荀子は、

 

古代中国、春秋・戦国時代の諸子百家と呼ばれる

 

多くの知恵者・知識人たちのうちのひとりだ。

 

そのなかには、

 

孔子、孟子、老子や荘子などもいる。

 

孟子は性善説で知られているのだが、

 

これに対置されるのが性悪説の荀子。

 

端的に言うと

 

人は生まれながらに悪だという言説だ。

 

それだけだと誤解が生じかねないけれど、

 

実際のところは、

 

人は生まれながらでは何ものにもなっておらず、

 

後天的に、教育や本人の努力によって変わっていく

 

という教育論の本質を唱えているのだ。

 

 

 

 

 

その荀子曰く、

 

上学は神で聴き、中学は心で聴き、下学は耳で聴く

 

最上の勉強法(上学)は、神経を集中させて精神を込めて学ぶこと、

 

学んだことは心に留めるのは当たり前の勉強法(中学)。

 

良くない勉強法(下学)は耳だけで聴く・目だけで読む、

 

聴くだけ・見るだけ・読むだけというのは学びではない、

 

ということだ。

 

 

 

昔と違って

 

今はQRコードのついているような分かりやすい教科書や参考書だけでなく、

 

電子辞書もスマホやタブレットもある。

 

それらを使えば、大抵の語彙や知りたいことは調べることができる。

 

YouTubeで検索すれば動画だってある。

 

非常に充実した学習環境が、

 

もはや誰でも望めば手に入るという

 

夢のような時代になった。

 

ただし、あくまで学ぶ意欲のある人にとってはだけど。

 

 

 

 

便利なものが増える反面、

 

人任せになりがちでもある。

 

それでは根本的な解決には至らない。

 

エサをもとめて口を開けているだけのヒナのような受け身のスタイルでは、

 

成長しない。

 

 

 

 

理解したい、できるようになりたいと

 

本気で勉強することが重要なのであって、

 

ツールは本質ではないのだ。

 

これは古今東西変わることはない学習の真理だ。

 

 

 

 

 

 

ココロから勉強にのめり込むこと

 

これ以上の勉強法はないということだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、話題は変わって志木市の話。

 

埼玉初の中学校区で小中一貫教育が2025年度から開始とのこと。

 

https://www.saitama-np.co.jp/news/2022/12/10/11_.html

 

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