無常観

ゆく河の流れは絶えずして、

 

しかももとの水にあらず。

 

よどみにうかぶうたかたは、

 

かつ消えかつ結びて、

 

久しくとどまりたるためしなし。

 

世の中にある人と棲(すみか)と、又かくの如し。

 

 

 

清少納言の「枕草子」、兼好法師の「徒然草」と並んで

 

日本の三大随筆の一つとされている方丈記の冒頭部分です。

 

随筆とは、自分の考えや見聞きした事などを

 

ありのままに書いた文章の事です。

 

 

方丈記も、鴨長明の暮らしの中での

 

出来事や考えなどが書かれています。

 

 

この方丈記が書かれたのは、

 

およそ800年前、1212年頃とされています。

 

鴨長明58歳の頃でした。

 

方丈記は、無常観を表した作品といわれています。

 

無常観とは、

 

世の中の全てのものは常に移り変わり、

 

いつまでも同じものは無いという思想の事です。

 

同音異字の「無情」は、

 

思いやりや温かみなどと、人間らしい感情を持っていないこと

 

の意味ですが、違いますのでご注意をしてください。

 

 

 

さて、私は進学についても

 

この無常観はとても大切な考え方であると思います。

 

受験生のときには

 

一生懸命学習し、

 

念願が叶い、志望校に入学ができたとしても、

 

そこで終わりではありません。

 

新しいステージで今まで以上に学習しなければ

 

ついていくことさえできなくなってしまいます。

 

進学校に通っている人のうち何割かは

 

合格した場所から動かないで

 

落ちこぼれていきます。

 

とてももったいないことです。

 

合格をした栄光の場所にとどまっていたい気持ちは

 

分からなくもないのですが、

 

そこからさっさと動き出さなければ、

 

すぐに振り落とされてしまい、

 

追いつくことができなくなってしまいます。

 

だから無常観が大事なのです。

 

 

仮に、志望校に入学できなかったとしても、

 

いつまでも引きずっていないで

 

気持ちと行動を切り替えて

 

次の挑戦に向かっていけばいいのです。

 

不合格だった学校に進学した人たちよりも

 

一生懸命頑張ることで

 

より良い学校に進学することだって可能です。

 

そんな人は数多くいます。

 

一見遠回りに見えるかもしれませんが

 

挫折を味わうことで

 

無常観を実感できることもあります。

 

 

いずれにしても

 

今の状態が良かろうと悪かろうと

 

今の努力が未来の自分を作るわけです。

 

手を抜いていたら

 

良くない未来が待ち受けていて、

 

努力を重ね続けたら、

 

最終的に良い未来が待っています。

 

今が続くことはありません。

 

人生は無常なのだからこそ、

 

今はじめよう。

 

応援します。