挑戦するべし

受験が迫るこの時期には

 

合格に対して不安が募る時期でもある。

 

時には

 

志望校を変えようかなと

 

弱気になることさえもあるだろう。

 

 

 

 

私の個人的な考えは

 

「行きたいならば、挑戦するべし。」

 

 

うちの塾生もそうなのだが、

 

個別相談で抑えを確保できているならば、

 

最悪でも高校生にはなることができる。

 

だったら

 

第一志望に

 

正々堂々と挑戦すればいい。

 

もしダメだった場合には

 

私立高校は学費が高いから・・・・

 

理由を他のことに見出そうとする人がいる。

 

確かに公立に行くのと私立に行くのでは3倍くらいの違いがある。

 

本当にそう思っているのならば

 

必死にがんばって

 

成功して

 

将来の親孝行で恩返しをすればいい。

 

何倍も利子をつければいいではないか。

 

 

 

合格でも不合格でも、

 

真正面からぶつかったという経験は

 

かけがえのない人生の財産だと思う。

 

そもそも、そんなチャンスは人生の中でも

 

そう多くはない。

 

 

 

 

塞翁が馬というが、

 

今の時代こそ

 

まさに、人生に堅実という言葉はないのではないか。

 

合格したって

 

人生が保証されることなんてありえない。

 

不合格になったとしても

 

常にチャレンジスピリットを持ち

 

次の目標を定め

 

果敢に挑んでいくならば

 

入試に負けても

 

人生に勝利することだってできる。

 

 

 

一人の教え子の話を紹介したい。

 

中三で入塾してきた男の子がいた。

 

テニス部だったが、真面目に活動するタイプではなかった。

 

姿勢も悪く、話し方も気怠そうな感じだった。

 

通知表は2年生まではオール3チョット下くらい。

 

数学は好きと言っていたが、

 

成績自体がよかったわけではなかった。

 

関心・意欲・態度の観点では評価が低い生徒だった。

 

入塾のときに2つの約束をした。

 

休まないこと。

 

やれといわれたことをしっかりとやること。

 

この2つ。

 

彼は卒塾までキチンと守り通した。

 

夏ごろから成績が上がってきた。

 

2学期は偏差値が5教科で60後半まで伸びてきた。

 

三者面談をした。

 

お母さんとはふだんあまりコミュニケーションをとっていないようだった。

 

私は彼から志望校を聞いていたが

 

お母さんは初めてそれを聞いたようだった。

 

聞いて目を丸くされていた。

 

「川越高校。」

 

彼はきっぱりと言った。

 

この通知表の数字では過去に合格者が出たことはないと思うけど、

 

学力検査点次第では合格の可能性はある。

 

加算方式には調査書による足切りはない。

 

そういう風にありのままを話した。

 

 

彼は入試前日まで精一杯頑張りとおした。

 

そして、当日。

 

学力検査から帰ってきて自己採点した。

 

けっこうできている。

 

普通の内申点の生徒ならば十分合格だろう。

 

ただし、学習点も特活点もその他の項目も

 

恐らく全受検者の中で最下位間違いない彼の場合は安心できない。

 

だからその通りに伝えた。

 

 

合格発表当日。

 

彼からの連絡はなかった。

 

残念ながら不合格だった。

 

 

お母さんは言っていた。

 

受検を通して

 

あの子の性格が180度変わった。

 

以前はあれほど言っていた

 

勉強しなさい

 

という言葉は夏以降は全く言わなくなった、と。

 

 

 

 

 

滑り止めの私立高校に進学した

 

彼の話はほとんど耳にしなかった。

 

 

 

 

それから、3年が過ぎた3月後半のある日、

 

お母さんと彼が二人で私をたずねてきてくれた。

 

背は伸びたが、

 

私には3年前の彼そのままだった。

 

ちょっと違うところは、いい笑顔ができるようになっていたところ。

 

「川越高校に落ちて、正直すごく悔しかった。

 

泣き顔を見せたくなかったから、報告にはいかなかった。

 

川越高校に合格した人たちに負けないように

 

この三年間勉強を頑張ってきた。

 

目標は東大だった。

 

東大に合格して報告に来ることを誓った。

 

残念ながら東大は不合格だったけれども、

 

私立は全部合格できた。

 

早慶上智全て合格。

 

浪人も考えたけれど

 

慶応大に進学して

 

東大に合格した人たちにまけないように

 

そこでトップを目指します!

 

そしてまた報告に来ます。」

 

 

 

彼の人生で2度の受験の挑戦は

 

2戦2敗の成績だ。

 

でも、

 

ここまで読んでお分かりのように、

 

彼は不合格だったけれども

 

勝利の人生を歩んでいると思う。

 

負けて勝つことができるのだ。

 

そして

 

世の中には

 

勝って負ける人たちもたくさんいる。

 

さらに

 

戦わないことを選び、

 

勝敗にかかわらず

 

負けてしまう人たちもたくさんいる。

 

 

挑戦し続ける生き方を選べば

 

常に今が人生のピークになる。

 

大変だけれども

 

それこそが悔いのない

 

勝利の人生なのではないかと思う。

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