幸せの因

事故の後遺症で、声は出せても言葉にならない少女が、

 

“一日だけ話せたら、したいこと” をつづったエッセーがある。

 

タイトルは「わたしの願い」

 

“お母さんに「ただいま!」って言う”

 

“お父さんとお兄ちゃんに電話して、「早く帰ってきて」って言う”

 

などの願いが並ぶ。

 

そして、最後の一文は「家族みんなに『おやすみ』って言う。

 

それで じゅうぶん」だと。

 

人が心から望むもの。それは、ささやかでも、かけがえのないことに違いない。

 

決して仰々しくはない小さなことにも、大きな幸せの因は宿る。

 

それを知り、感謝できる人が、本物の幸福を手にする。

 

 

 

 

学ぶことも同じだ。

 

学びたくても学ぶことができない人たちがいる。

 

塾に通わせてもらえる、

 

夏期講習を受講させてもらえる、

 

当たり前に思ってはいけない。

 

感謝しなければいけない。

 

感謝できなくても

 

成績は向上できる。

 

でも、感謝ができなければ、

 

幸せになることはできない。

 

 

 

 

 

 

昨日の話。

 

ある生徒が帰り際に、

 

「今日はお父さんの誕生日です」って言っていた。

 

「何かプレゼントあげるの?」って聞いたら、

 

「今まであげたことないし・・・・・」と言った。

 

 

「手紙書いてあげたら喜ぶよ」と言うと、

 

「どうせ捨てるだろうし・・・・」とネガティヴな返事。

 

身内だとどうしても甘えが出てしまうのだけれども、

 

だからこそたまには感謝が必要なのだ。

 

私は他人の立場でそれを伝えてみた。

 

 

 

昨日が終業式。

 

通知表は前回よりも上がっていた。

 

現在成績上昇中。

 

成績だけでなく、感謝することの大切さも伝えてあげたい。

 

伝わったかな?

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