変革

こう苦しいほどなら、

 

世の中も、いっそ大きく変ってしまえ。

 

今のかたちでなく変るなら、

 

どう変ろうと、変った方がいい。

 

吉川英治著『新・平家物語』の一節である。

 

“おごる平家”に不満を募らせた大衆は、

 

贋銭の流通や天候不順による不況も、

 

原因不明のはやり病も、

 

すべて平家のせいにして、

 

「もう、どうでもいい」

 

と投げやりな態度になっていた、と文豪は描く。

 

源氏と平氏という2大勢力による権力争いの結果、

 

国の権力者は交代した。

 

しかし、その結果は、どうであったか。

 

その後も戦乱が打ち続き、

 

民衆は置き去りにされたままだった。

 

「国」は為政者のものではなく、

 

そこで暮らす人たちのものである。

 

国の「かたち」を変えるだけでは抜本的な解決にならない。

 

根本は、全ての民衆の覚醒であり、

 

社会変革でなければ、

 

真の安穏は実現しない。

 

いつの時代も同じであることに気づかされる。

 

我々民衆一人ひとりが、

 

学んで賢くならなければいけない理由がある。

 

そして、これは「国」についてだけでなく、

 

「個人」についても同様だ。

 

現状の苦しさから逃れることだけを

 

考えているのならば、

 

状況が良くなることはないだろう。

 

 

 

 

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