半目

前回の北辰テストの国語で、

 

思ったような結果が出なかった生徒がいる。

 

「理由は分かったの?」

 

「・・・・・まだです。」

 

それじゃあ、早速ということで、

 

2人で答案分析をしてみた。

 

一つひとつ間違えた問題を見ていく。

 

作文で大きく減点されていた。

 

問題をもう一度読み直して、

 

自分の書いた作文を読んでもらって、

 

「原点の理由は分かった?」

 

と尋ねてみた。

 

「分かりました!」

 

問題文をよく読んでいなかったため、

 

指示通りの作文ができていなかっただけなのだ。

 

問題文に印をつけるなど、

 

基本ができていなかったことも反省材料だ。

 

一問にこだわる、

 

一点にこだわることができなければ、

 

不合格してしまう。

 

それぐらいの気持ちで

 

目の前の一問と向かい合わなければ、

 

突破はできないと思わなければいけない。

 

 

 

 

4千年の歴史を持つ囲碁の世界も同様だ。

 

黒白の石で攻防が繰り広げられ、

 

最後に、自陣の多い方が勝つ。

 

碁盤の目を「一目」と数え、

 

引き分けをなくすため、

 

最小差は「半目」と決まっている。

 

棋士の世界では、この半目をめぐり、

 

数多くのドラマがあった。

 

1978年の「棋聖戦」。

 

52歳の王者に対し、挑戦者は30歳の加藤正夫氏。

 

若さと勢いにまさる加藤氏が、

 

7番勝負で、先に3勝。

 

“あと1勝”という時、

 

王者は、驚異的な粘りを見せた。

 

連勝で挽回し、

 

最終の第7局。

 

何と、「半目」の差で逆転勝利。

 

加藤氏はタイトルを逃した。

 

200手以上の打ち合いの末、

 

勝負は、わずか半目差で決まった。

 

加藤氏は帰路の途中、

 

終盤の局面を思い起こしながら、

 

はっと叫んだ。

 

「気合いと執念の差だった」

 

のちに加藤氏は

 

「十段戦」に臨んだ際、

 

すべての勝利を半目差で制してタイトルを取り、

 

“奇跡的な勝利”と絶賛された。

 

「半目」の厳しさを知り抜いたからこそ、

 

栄光をつかみ取ることができたに違いない。

 

 

 

受験生も同じだ。

 

ほんのわずかな違いが合否を分ける。

 

無答、白紙の解答などはあってはいけない。

 

時間配分に気をつける。

 

問題文をしっかり読む。

 

練習は、やってやりすぎることはない。

 

 

 

 

 

 

さて、話は変わってファッションショーの話。

 

EUで一番の農業国といえば・・・・・

 

フランスで行われたファッションショー。

 

小麦畑を利用したナイスアイデアだ。

 

しかし、ランウェイがとても長い!

 

 

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