パッション

漫画家・手塚治虫氏は、5歳から24歳までの間、兵庫県宝塚市で暮らした。

宝塚(市)とは - コトバンク

 

小学生の時の趣味は昆虫採集で、

 

ペンネームの「治虫」は、甲虫の「オサムシ」が由来という。

 

本名は手塚治で、読み方は同じだが、虫がついていない。

オサムシ - Wikipedia

 

巨匠の名は、宝塚の豊かな自然から生まれたのだ。

 

 

この時期の経験は、氏の作品に深い影響を与えている。

 

最も大きな出来事が、戦争の体験。

 

氏は漫画の表現形式をたびたび変えたことから、

 

自身を「転向者」と自嘲していたが、

 

「これだけは断じて殺されても翻せない」と語ったのが、

 

戦争反対の信念だった。

 

漫画のテーマに「生命の尊厳」を一貫して掲げ、

 

膨大な作品群を残した。

 

死去の直前には、

 

病床にありながらも「頼むから仕事をさせてくれ」と懇願した。

 

最期まで描くことへの情熱の炎が消えることはなかった。

 

 

 

「情熱」を意味する英語の「パッション」は、

 

ラテン語の「苦しむ」が語源という。

 

一つの物事を成し遂げる人間は、

 

いかなる試練にも屈することなく、

 

心を燃やして自ら決めた道を歩み抜く。

 

誰に何を言われようと、決してとどまることはない。

 

あなたの心の中には、消えることなき情熱の炎があるだろうか。

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