コスパとタイパ

コスパとは、できるだけ「低予算」でよりよいものを手に入れたいという考えです。

 

「費用対効果」を基準に意思決定しています。

 

タイパとは、できるだけ「短期間」でよりよいものを手に入れたいという考えです。

 

「時間帯効果」が判断の基準となります。

 

確かに、

 

誰しも失敗はしたくないし、

 

不毛な時間とかムダな費用は極力減らしたいと考えるでしょう。

 

全く同じ商品を買うような場合を想像してみてください。

 

スーパーでAという商品を買いに行くとします。

 

代金は800円です。

 

一方、ネットショッピングで探してみると

 

同じAという商品は送料込みで500円でした。

 

とすると

 

Aを購入する場合は

 

スーパーにわざわざ買いに行くよりも

 

ネットでポチっとクリックするだけの方が

 

タイパだけでなく

 

コスパもすぐれているということになりますね。

 

ネットには様々な情報がありますから

 

同じ商品を購入する場合は

 

それらを基に

 

比較してみる人も多いと思います。

 

 

 

 

 

同じ商品ならば比較できるのですが、

 

学習方法や進路選びでも

 

コスパやタイパのよいものをさがそうとする人がいます。

 

そもそも学習方法や進路には数値化されたシンプルな目標は存在しません。

 

しかし、それではコスパやタイパのよさが判断できません。

 

だから、ネットのレビューなどを時間をかけて探します。

 

よさげな学習方法や進路を。

 

例えば

 

コスパやタイパのよい進路とはどのようなものでしょうか。

 

高校選びを例にとって考えてみます。

 

進学ガイドブックを買ってきます。

 

そこには高校ごとの様々な情報が書かれています。

 

その高校の偏差値も書いてあります。

 

県立のB高校は、偏差値が64と書かれていました。

 

私立のC高校も64と書かれていました。

 

それを読んだ人のなかには

 

B高校に合格することと

 

C高校に合格することの

 

難易度も

 

そして価値も同じであると考えてしまう人もいるかもしれません。

 

なぜならば

 

偏差値の数字が全く同じだからです。

 

ある受験生が

 

偏差値64と書かれていた私立C高校の説明会に参加しました。

 

その受験生はそこで耳寄り情報を聞いてきました。

 

3つのコースのある私立C高校。

 

一番下の進学コースに

 

単願(第一希望)で受験をするならば

 

なんと

 

偏差値55。

 

その受験生の偏差値は57。

 

ガイドブックに書かれていた偏差値64には7も足りていませんでした。

 

そんなときに

 

私立C高校でそんな「お得」な情報を聞いてきたのです。

 

説明会のあと、

 

「個別相談会」に参加してみました。

 

担当してくれた先生は感じがよく

 

熱心に話をしてくれました。

 

こんな先生のいる学校ならば

 

安心して通えるのではないだろうかと

 

本人だけでなく保護者も思いました。

 

しかも

 

あなた成績ならば

 

単願にしてくれたら

 

今の成績でも

 

安心して受験できますといわれたのだ!

 

その受験生も保護者も

 

その高校を受験することが

 

「コスパ」だけでなく

 

「タイパ」もよいと考えました。

 

この場合の「コスト」とは

 

実際の値段ではなく

 

偏差値の数字。

 

64と書かれているのに

 

実際は57で安心できるといわれたから。

 

そして「タイパ」ですが、

 

その受験生は

 

それほど時間と熱意をかけて

 

受験勉強をしていたわけではないけれど

 

個別相談会では

 

今のままでもなんだか合格できそうな話だったので

 

タイパもよいと考えたのでしょう。

 

さて、

 

この受験生が私立C高校の進学コースに進学した場合、

 

3年後にはどうなっているのでしょうか。

 

答えはみなさんのご想像の通りだと思います。

 

また、進路だけでなく

 

中学生の多くが重要視する定期テストも同じです。

 

「コスパ」「タイパ」を気にするのならば

 

過去問を使ったりして

 

試験に出る問題だけを覚えればよいという発想に落ち着きます。

 

定期テストだけならば

 

それもできるでしょうけれど

 

北辰テストや入試では

 

そんな勉強だけでは

 

通用しませんね。

 

 

 

 

 

買い物と学習や進路では全く異なります。

 

学習における大事なことは

 

結果もそうなのですが

 

過程も大事なのです。

 

特に学習そのものや進学を重視する人にとってはなおさらです。

 

不安を抱えながらも

 

弱い自分と向かい合い

 

精一杯の集中力で

 

やれるだけやり切る

 

そんな学習するメンタルや習慣をつくる過程は

 

とても大事です。

 

人生における本当に大事なことのほとんどは

 

結果だけでなく

 

過程にあるのかと思います。

 

コスパやタイパ「だけ」を追及した人生とは、

 

外側ばかりが立派で中身の少ない人生かもしれません。

 

ネットには進路のレビューもあるけれど

 

そんなものは気にしないほうがいいですね。

 

自分のアタマで考えて

 

自分のココロでワクワクする。

 

 

 

 

それに

 

実は

 

あまり大切でないことならば違いますが、

 

本当に大切なことであるならば

 

遠回りすることは

 

一番の近道なのですから。

コメントを残す

前の記事

逆境でこそ成長を

次の記事

裏と表