キミはガルシア将軍に手紙を届けることができるか

『今度のテストでいい結果を出そう!』と言われたら、

 

キミはどのように返事をするでしょうか?

 

 

 

「できるだけがんばってみます!」

 

「数学は自信があるけれど、英語はちょっと・・・」

 

「何を勉強したらいいですか?」

 

「一日どれくらい勉強したらいいですか?」

 

「どうやったらいい結果が出ますか?」

 

「勉強のやり方がわかりません。」

 

「何で私だけに言うのですか?」

 

「いい結果が出たら何か買ってくれる?」

 

「どうせ、やってもムリに決まってる!」

 

「やる時間がない!」

 

「最近つかれているからやる気が出ない。」

 

「どうして勉強しなければいけないの?」

 

「うるさいなー!逆にやる気がなくなるよ!」

 

「めんどうくさい!」

 

「自分でやれよ!(?)」

 

「勉強やっても意味がない!」

 

「・・・・・(無言)」

 

などなど。

 

この中にあなたの返事はありますか?

 

 

 

 

 

 

今から百年以上前の1898年のことです。

 

舞台は南米キューバ。

 

当時キューバはヨーロッパの強国スペインの植民地でした。

 

独立を応援するアメリカ合衆国とキューバを植民地支配していた

 

スペインの間で米西戦争(べいせいせんそう)が起きました。

 

 

 

キューバ国内の反乱軍グループと協力するために、

 

アメリカのマッキンリー大統領は,

 

反乱軍のリーダーの一人であるガルシア将軍に

 

一通の手紙を送り届ける必要がありました。

 

当時は電話も電子メールなどありませんでしたし、

 

ガルシア将軍は山奥で移動しながら

 

ゲリラ戦を行っていましたので、

 

直接手紙を届ける必要がありました。

 

さらに、すぐにでも届けなければならないほど

 

時間がありませんでした。

 

誰を使者として送ればよいか。

 

戦争の勝敗を決めるほど大事な役目でした。

 

 

 

「ローワンという男に任せましょう」

 

大統領の側近が一人の男を推薦しました。

 

側近によれば,彼をおいて他には考えられない,

 

とのことでした。

 

これまでこの男に任せて失敗したためしがない。

 

それほど信頼の厚い男でした。

 

しかし,今回の任務は特別でした。

 

何しろゲリラ戦をしているガルシアの潜伏先が全くわからないのです。

 

マッキンリー大統領は,側近の助言を聞き入れて,

 

ローワンを呼びました。

 

ローワンは,大統領からガルシア将軍への手紙を、

 

何も言わず何も聞かずに受け取りました。

 

黙ってその手紙を防水布でできた袋にしまい,

 

ベルトで胸にしばりつけました。

 

その手紙を受け取った4日後、

 

彼は,キューバに上陸するとジャングルの中に消えました。

 

 

 

 

未知のジャングルの中を,

 

どのように通り抜けたのかはわかりません。

 

だが,大統領の命を受けてから3週間後,

 

彼は目指すガルシア将軍に,

 

大統領からの手紙を手渡しました。

 

見事,大役を果たしたのです。

 

 

 

 

さて,重要なのは,

 

ローワンがガルシアに大統領の書簡を手渡すことに成功した

 

という事実ではありません。

 

マッキンリー大統領が,

 

ローワンに書簡を託した時,

 

ローワンは何ひとつ質問をしなかったのです。

 

海を隔てたキューバまで,

 

どうやって行って,

 

居所の不明なガルシア将軍をどうやって探したらよいか,

 

などという目的達成までの方法や手段について,

 

ローワンはいっさい何も質問しなかったのです。

 

 

 

もしかしたら

 

「わからないことがあっても質問もせずに自分でやることが大切」

 

と勘違いされるかもしれません。

 

そういうわけではなく、

 

最初から他人の力を当てにしないで、

 

自分の力で物事に取り組んでいくという心構え、

 

他人のせいにしたり、

 

言い訳などはしないで

 

勇気を持って進んで向かっていく姿勢こそが

 

大切なのではないでしょうか。

 

 

「ガルシアとは誰ですか?」

 

「ガルシアはどこにいるのですか?」

 

「わたしにはできません。」

 

「他の人にやらせたらどうですか?」

 

 

最初にこれらの質問をしなかったローワンは、

 

「生きる力」を身につけた立派な人間だと思います。

 

 

私もそうですが、

 

「自分が辛かったり不幸にあるのは、

 

周りのせいだと考える」

 

オレ様的人間は、

 

顔を洗って人生出直した方がいいですね。

 

 

 

若者にとって本当に必要なのは、

 

机上の学問でもなく、

 

あれこれの細かな教えでもないと思います。

 

そして、百年前も今も、そしてこれからも

 

世の中に必要とされる人物,

 

それは、信頼にそれこそ忠実に応えられる人物、

 

すぐ行動に移せる人物、

 

精神を集中できる人物、

 

そして『ガルシア将軍への手紙』を託すことのできる人物だと思います。

 

 

 

さあ、『今度のテストでいい結果を出そう!』と言われたとして、キミはどのように返事をするでしょうか?

次の記事

少子化