やる気の出る勉強法

中間テストが近い中学生に聞いた。

 

「一番自信のない教科は何?」

 

「理科です・・・・・」

 

曰く、

 

理科は嫌いだから、つい後回しにしてしまう。

 

だから、学習量が他教科に比べて少なくなる。

 

結果、トレーニング不足でいい点数が取れなくなってしまう。

 

こんな悪循環のようだ。

 

どうやって理科を得意教科にかえたらよいだろうか。

 

 

 

 

 

大学受験の世界でカリスマ先生と呼ばれている先生が、

 

理科ではなく社会なのだが

 

自身の体験を語っていた。

 

それが参考になるだろう。

 

 

 

 

その方は、高校時代に日本史の授業で先生に

 

「応仁の乱は何年に起こった?」と質問されても

 

「ちょっとわかりません。なにせ生まれてなかったので」

 

なんて答えていたそうだ。

 

日本史が超苦手で、どうやって覚える?みたいな悩みを抱えていた。

 

ところが、山川出版社の『一問一答』を

 

独自のやり方でやりはじめてから面白くなった

 

あれを時代ごとにバラバラに切り離したのだ

 

この冊子は平安時代。

 

この冊子は江戸時代。

 

この冊子は・・・って感じ。

 

そしてそれぞれの冊子の上に

 

「 /問題数」と書いて、

 

分子の部分に確実に答えられる問題の数を書き、

 

さらにその後ろに「.866」なんて感じで正答率を書いたのだ。

 

たとえば平安時代の冊子の一番最初のページの上には

 

「134/159 .843」などと書いてあるわけだ。

 

室町時代だと「149/203 .734」なんて形に。

 

問題はここからだ。

 

時代ごとに正答率を比べる。

 

最初の石器時代とかが載ってるところは

 

9割以上の正答率を誇っているのだが、

 

近現代になると3割とか4割ということになって、

 

そうなると全部をせめて8割以上にしたいから、

 

近現代を集中的に頑張る。

 

ところがそのうちに平安時代をひさびさにやってみると

 

正答率が落ちた!

 

そうすると悔しいから、

 

また近現代をやりつつ

 

平安時代も何回か繰り返して1.000に近づけたのだ。

 

結果的に3ヶ月ぐらいで

 

日本史の知識はほとんどついたそうだ。

 

その後で友達とふざけて受検した駿台の全国模試(今でいう難関模試)

 

で日本史の偏差値が80を超えたそうだ。

 

それから勉強ってのは目に見える形で残したほうがヤル気が出ると思って、

 

生徒たちに指導する基礎となったそうだ。

 

今でも勉強の実績表みたいなものを作るとヤル気が出ると指導している。

 

 

 

 

同じ教材を使って勉強していても

 

しっかり定着できる生徒と

 

全く定着できない生徒がいる。

 

できない生徒に理由を聞いてみると

 

「頭が悪いから」

 

「やる気が出ないから」

 

「めんどうくさいから」

 

などなど返ってくる。

 

では、ばっちり覚えられる生徒は

 

特別の才能がある天才なのかというと

 

そうでもない。

 

上記のカリスマ先生のように

 

やる気になる工夫をしている」ことが違うだけなのだ。

 

こういう工夫はいろいろと考えて試してみるといい。

 

どうしてもいいやり方が思いつかなければ

 

この先生の真似をしてみるのもいいだろう。

 

やる気はやっているうちに出てくる。

 

これがやる気の出る勉強法なのだ。

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