ぱっかり

事件は水曜日に起きた。

 

中学生の授業前、

 

私のズボンのお尻の上のほうがぱっかりと裂けていた。

 

まっすぐ縦に10cmくらい。

 

体格のよい人がしゃがんだりしたときに

 

ズボンがぱっかりと裂けることがある。

 

経験者から話には聞いていたが、まさか私自身が・・・・・。

 

しかし、今回のぱっかりはそうじゃないと信じたい。

 

まず、縫い目のところではないのだ。

 

縫ったりしていない場所だから違うのではないだろうか。

 

いつどこでぱっかりしたのだろうか。

 

どこかに引っ掛けたのかもしれない。

 

瞬時にそんなことを考えながら、カニ歩きでお手洗いに向かう。

 

中2の生徒と目が合った。

 

にっこり笑っている。

 

ばれたかな?

 

とりあえず、眼力パワーで目を背けさせる。

 

洗面所を見回してみる。

 

あった!

 

雑巾を干しているのをとめているクリップだ。

ダブルクリップ 文房具 事務用品 モノタロウ 1箱(12個)

 

これを使えば応急処置ができるだろう。

 

時間がない。

 

素早くぱっかりの場所をクリップでとめた。

 

そしてカニ歩きで教室に移動だ。

 

よりによって中3の英語。

 

今日はハイテンション、ハイペースでいくしかない。

 

そして電子白板と左のホワイトボードの使用は断念した。

 

彼らに背中を見せられないから・・・・・

 

右のホワイトボード1枚でガンガン進めていく。

 

ホワイトボード1枚だけなので

 

すぐ消さなければ次が書けない。

 

だからテンポよくハイスピード。

 

休み時間は取らなくていいよね?

 

取りたいです。

 

仕方ない。じゃあ5分休憩。

 

カニ歩きを始めたら

 

数人の生徒が質問にやってきた。

 

背中を見せないように順番に質問に答えていく。

 

そうしているうちに5分経過した。

 

結果的に移動せずに済んでホッとした。

 

授業後半の開始だ。

 

前半よりもハイテンション、ハイペースで行こう。

 

みんなついてきている。

 

最近は授業終了時間を30分くらい延長しているのがつらい。

 

でも、今日だけ早く終了するのも不自然だ。

 

あと少し。

 

 

 

無事授業終了。

 

ふー。誰にも気づかれなかった。

 

授業後の質問対応のときも

 

壁を背にして背中は見せない。

 

ゴルゴ13のように。

 

最後の生徒の質問に答えて、送り出してホッとしたその時だった。

 

背後から声がした。

 

「先生、まだですか?」

 

しまった。面談の生徒を待たせていたのだ。

 

じっと顔をみた。

 

大丈夫。気づいていないはずだ。

 

面談では進路の話や勉強法の話などを話した。

 

頑張ります!その生徒は意気込んで帰っていった。

 

ふーっ。

 

ホントに疲れた一日だったなあ。

 

 

 

帰り道、ぱっかりしていたことをすっかり忘れて

 

コンビニに入ってしまったが、

 

他にお客さんがいなかったので

 

とりあえずセーフとしておいた。

コメントを残す

前の記事

100と500

次の記事

弁護士とタクシー